我が家での使用例から見えてきたこと。
■命令形
一段活用(Ⅱグループ)の動詞の命令形は「ろ」ではなく「れ」。
のびる→のびれ (運動している息子に)「あし、のびれ」
みる→みれ (そっぽを見ている息子に)「こっちもみれ」
■否定形
ナ形容詞的なのに、イ形容詞的な否定形になる。
なんぎ;つかれる (関西方面でも使われるらしい)
息子を抱っこしているわたしに「なんぎくねえか?」(cf. なんぎじゃない)
若者が使う「きれいくね?」(cf. きれいじゃない?)みたい。
■自動詞と他動詞
方言にも自動詞他動詞のペアがある。
(自)ぼっこれる ;壊れる
(他)ぼっかす ;壊す
さらに…
「ぼっこれる」は「ぶっこわれる」の音韻変化(ぶ→ぼ)と音韻脱落(
「ぼっかす」は「ぶっこわす」の音韻変化(ぶ→ぼ)と音韻融合(こわ→か)?
■あげもらい
この地域は「くれる」の使い方がちょっとちがう。
自分や自分に近いものに限り「くれる」を使うと教室では教えるけれど
犬の話題で「犬にくれるドックフード食べたら…」(cf. 犬にやる/あげる)
(ここでは一般的な犬の話)
よその犬もウチになる?もしくは、ウチとソトの枠がない?
義母に抱かれて大泣きしている息子がわたしを見るなり泣き止むので、
息子に「もう抱いてくれねえよ」(cf.抱いてやる/抱いてあげる)
自分よりも孫がよりウチになる?もしくは、ウチとソトの枠がない?
水やりを頼むときに「花に水くれて」(cf. 水やって/あげて)
花にも「くれる」を使う。
お願いするときにも「くれる」を使う。
「くれる」に関しては、新潟の日本語学習者混乱するだろうな。
きょうはこのくらいで。
近所のパン屋さんで食パンの耳買った。
50円!
息子と川までお散歩いって、カモに「くれて」きます。