2016年3月22日火曜日

「いい子」って言わないで

お義母さんに意見したのはこれが初めてだったかもしれない。

「いい子」「悪い子」って言わないで。

秋の出産後、退院して間もない頃だったかな。
息子が泣くと「悪い子」、機嫌がいいと「いい子」と言われていた。
これがすごく気になって「いいも悪いもないんですよ」と言った。
強い口調じゃなかったけれど、でも、繰り返し。

義母 「泣いているときは何と言ったらいいの?」
わたし「元気だねとか、泣きたいんだねとか、肺を鍛えているんだねとか」
義母 「じゃあ、静かなときは?」
わたし「静かだねとか、静寂を楽しんでいるねとか」
義母 「うーん…(失笑)」

ありのままでいい。
評価はいらない。

お義母さんは言葉遣いを気にするようになった。
当初は「何十年も使ってきた言葉遣いは治らない」とか
「脳みそがおかしくなりそう」とか言ってたけれど、
全くそんなことなかった。
もう「いい子」って言わなくなった。

去年の話。

日本語教師の同僚が「いい学生」と言うと、どうも気に障っていた。
それって、学習者が自分の思うように動いてくれるということ。
自分がコントロールしている。自分が上に立っている。
立場は逆であるべきなのに。
「いい子」も同じ。

そのまんまの息子が受け入れられているのも、
わたしの想いが伝わってるのもうれしい。

ああ、そうか。

息子にとってママにも「いい」「悪い」ってなくて、
自分のまんまでいいんだろうね。
どこか頑張ろうとしてしまうけれどさ。

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